いやはや、もう年の瀬ですね。
2009年の自己の棚卸をそろそろ始めようと、メモを取りながら物思いに耽る時間が多くなりました。しかし不思議なもので、2009年を振り返っているにも関わらず、2010年への思いや計画が次々と浮かんでくるのは正直如何なものかなと。。。確かに、このラスト3カ月はすごいスピードで未来に向けて進んできたような気がしますので、理に適っていると言えばそうなのですが。。。何だかんだ言っても、2010年はもうすぐそこまでやってきていますので、気持ちの良いスタートを切れるように、残り5日を大切にしようと思います。
さて、そんな2010年への思いの中にもひとつあるのですが、ウチの経営理念の「たくさんの良い物や良い情報 素晴らしい人々が集まる三角州になりたいと考えます」の中にある、「たくさんの良い物」をこのブログで少しでも紹介できればと思っています。
先日、某卸問屋様のご好意で、すごく入手困難な商品、プラチナ萬年筆株式会社から復刻発売される「早川式繰出鉛筆」を納品頂きました。潤沢な商品の供給は1月半ばからと聞いていたので、恐らく問屋様の持ち回り品で受注用に入手されたものを特別に回して頂いたのだと思います。本当に感謝です。さらに実は、先週末に10本入荷させて頂き、お店の中でもとっても貴重な商品となっています。
さて今回、入荷した「早川式繰出鉛筆」はシャープペンシルの発明者であり、シャープ株式会社の創業者である早川徳次氏の作ったシャープペンシルの復刻版ということですが、厳密に言うと下記のような仕様となります。
以下プラチナ萬年筆ホームページより。
1)『日本初』という表現
『日本初』のモデルは2003年にリリースしたモデルです。
今回は故早川徳次氏が錺(かざり)職人として仕事を始めた技術をペンに用いたもので前回のものが最初のモデルと位置づけられています。よって弊社では『最初期型』という表現に留めさせて頂いております。
2)『ペン先からシャープ芯を差し込む』 という表現
当時のメカニズムではこの技術でしたが、現在では一般のシャープペンシルとしての使用感に合わせる為、後端部を外し後ろから芯を入れる構造にしています、先端部ではありませんのでご注意下さい。
3)柄の表現
柄については今回エンジンタン*という機械彫刻の技法で量産に対応しています。
よって手作業での模様作りはしていませんのでご注意下さい。
4)当時の製作本数
一部報道では15本のみ当時製造していたとの記述がありますが、これも前回迄のモデルのお話です。
*エンジンタンとは…..ペン軸本体に細かいライン(線)を一本一本刃で切って模様を作っていく精密な技法のことです。
とは言え、当時の装飾と使いやすさを詰め込んだ本当に素晴らしい商品です。ぜひ一度、手にとってみて頂ければ幸いです。こういった本当に良い商品、ちょっと背筋の伸びる一品をお客様にご提案できるお店づくりがもっともっと進めていきたいと改めて思いました。良い商品をプロデュースしてくれるメーカーさん、それらをご提案頂ける問屋さん。本当にありがとうございます。
ということで、2010年はもっともっと良い商品をご紹介していきますね。