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2010.7.20

◆ルーツと変化

文具への想い

先週、株式会社ミツヤさんと株式会社サクラクレパスさんの工場を見学させて頂きました。「ミツヤ」さん、皆さんご存じですか?創業昭和16年の老舗の金属文具のメーカーさんです。画鋲、ゼムクリップ、マグネットなどなど、本当に身近な文具を作っておられるメーカーです。「サクラクレパス」さんは読んで字のごとく、クレパスやクーピー、絵具などなど画材のメーカーさんですね。
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今回の工場見学に至った経緯としては、別のメーカーの取締役の方と会食をしていた際に、「ミツヤさんの工場は楽しいですよ。何気なく使っている金属文具のできる工程が本当に楽しい!」という話題になり、「ぜひ、私も見たいし、スタッフにも見せてあげたい!」とお願いして実現しました。サクラクレパスさんの工場は隣接するため、無理をお願いし、一緒に回らせて頂いた次第です。私自身は、幸せなことに現在の役職も手伝い、入社から今まで、結構な数の工場見学をさせて頂きました。そして、そのモノづくりの現場を拝見するたびに、販売会社としての使命感を感じずにはおれず、お店を守り、会社を継続させ、メーカーさんが精魂込めて作られた製品をお客様にご提供し続けることを切に誓うのです。
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しかし本来であれば、現場でお客様と接することの多い社員やスタッフが、その思いを抱いてくれるのが一番良いことなのです。商品の特徴や良さ、つくり手さんの思いをお客様に直接お伝えできるのですから。ただ、現場のスケジュールを調整して時間をつくるのはなかなか至難の業。しかしながら近畿圏の近場のメーカーさんの工場であれば、少しの調整で実現させることができます。今回はそういった中、弊社から私の他に4名のスタッフがお邪魔しました。
株式会社ミツヤの塚田社長は本当に素敵な方で、自分たちのつくる製品に並々ならぬ愛情と自信、そして自分たちの存在する使命を感じておられます。現在、ミツヤさんの生みだされている商品と類似した商品は世に数多存在しています。私は「創造」と「模倣」は表裏一体で、現在の世の中にあるモノの中で完全なオリジナルは数%の存在ではないかと思います。ただ、「本物」と「まねごと」は別の話。そのモノが何故そうなのか、何故そうなければならないのかを無視した「模倣」はただの「まねごと」でしかなく、そこに思いも無ければ、信念やこだわり、その存在意義すらなくなってしまい、ただの無機質な物体となるのです。科学的、化学的に言えば、「無機物」かもしれない。でも、そこに「思い」が加わることで、「有機物」となり、あたたかい製品となる。塚田社長のお話を拝聴して、「モノづくり」とはそういったものではないかと私は思いました。
では我々はどうか。我々の会社は60年前からお店、販売会社です。先にも述べましたが、それぞれのメーカーさんの作られた製品の良さ、特徴を如何にお客様に伝え、ご購入頂くか。またその品を使われたお客様がどんな文化を形成してくださったかという情報を問屋さんやメーカーさんへお返しできるかがお仕事です。その為には、商品のことを知ることは勿論、メーカーさん、問屋さん、そしてお客様とのコミュニケーション能力が大事です。改めて、自分たちの為さねばならぬことを考え直した一日となりました。
7月の私の月次のテーマは「ルーツと構成要素を考える」ということでした。「自分が果たして何者なのか?」「自分はどこからやってきたのか?」「自分はどうして今の自分なのか?」「自分はこの先、どこへ向かっていくのか?」などを自問自答する中で、今回の工場見学を経て、またひとつクリアになったような気がします。
私は常々「変化は必要不可欠だ!」と社員や周りの皆さんに公言しています。時代の流れに合わせて、変化をすることは本当に必要だと思います。私の言う変化の意味は「成長」です。ミツヤの塚田社長は仰いました、『枝葉でなく本質はブレてはいけない』と。私もまさにその通りだと思います。『枝葉は風に吹かれても構わない、遮るものがあれば回り道をしてでも天を目指せば良い。だけど、根幹は揺ぎ無くあって欲しい。いや、あるべきだ。』と。
例え枝葉は別れていろいろな方向を向いても、そこに居続けるけること、大地に根を張り、大地から水を吸収し、幹を通して、エネルギーを作る枝葉へと送る。枝葉は太陽、空へ向かい成長し続ける。そんな会社が作れると良いなと思いました。
まだまだ、先の道のりは遠いですが、精進致します。
追伸
私の好きな「機械」をちょっと味のある感じに加工しました。
鉄の焼ける匂い。油の匂い。うるさいくらいの稼働音。
本当に大好きな「機械」。宮崎駿さんのアニメとか「ゾクゾク」します。
きっと前世は「機械技工士?」(笑)
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ミツヤさん、サクラクレパスさん、有難うございました。
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