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2010.10.28

◆ぶんぐ博 ~オフィスフェア2010~

文具への想い

ここ最近の天候不順がまるでウソかのように、爽やかな一日となりました。私にとって一年の内で、最も熱い一日と言っても過言ではない大阪「ぶんぐ博?オフィスフェア2010?」が昨日、2010年10月27日(水)、大阪、天満橋のOMMビルの展示ホールにて開催されました。
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「ぶんぐ博」は昨年から、イメージ戦略としてネーミングをした副題であって、本当は「オフィスフェア」という名前の展示会なのです。ではオフィスフェアとは?
オフィスフェアとは大阪の文具・事務用品の販売店、いわゆる文具屋さん36社が集まって作っている組合、大阪文具事務用品協同組合(以下大阪文協)が年に一度開催する、ユーザー向けの文具・事務用品の展示会です。
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その起源は1954年に遡ります。戦後の日本経済の高度成長期において、次々と市場に登場する新しい文具や事務用品を、消費者が実際に手にとって体感でき、さらに良い商品や文化を創造するためにオフィスフェアは開催されました。そして、そのフェアにはわれわれ、大阪文協の加盟店のお客様を「ご招待客様」としてご招待し、沢山の商品を見て頂き、触って頂き、文具の良さを実感頂いた上で、「文具店」にて「文具」や「事務用品」をご購入頂くという紛れもなく人と人とのコミュニケーションが大事にされるフェアでありました。
第一回の開催から半世紀以上が過ぎ、様々なかたちのオフィスやワークスタイルが現れ、オフィスにおける文具や事務用品のニーズは日々変化してきました。その加盟店の数は少なくなっては来たものの、大阪文協及び、参画メーカーや組合会員は昔も今も変わらず、人と人とのつながりを一番に考え、文具、事務用品の文化、オフィスの文化を発展させることを目標に、オフィスフェアを開催しています。
そんな中で、数年前に「オフィスフェアをもっともっと広く一般開放し、多くの人に文具や事務用品の良さを体感して頂きたい」という思いが執行部にも広がり、「ご招待客様」だけではなく、広く一般の消費者の方にも文具を楽しんで頂けるようなフェアへと移行し始めました。そしてそのプロジェクトチームが「チームぶんきょう」です。
フェアのパブリック化を押し進める一方で、勿論、組合加盟店とのお取り引きのあるお客様に対しては手厚いサービスもございます。例えばお取り引きのあるお客様(法人個人問わず)には「招待券(特別抽選券付き)」をお配りしたり、フェア当日、加盟店の営業さんやスタッフが付き添い、メーカーさんと一緒に商品やサービスの説明をしたり、お奨め商品をご提案させて頂いたりなども致します。そして、気に入って頂ければ、後々のご購入を視野にいれて頂くことを考慮してサンプルをご提供サービスさせて頂いたりもります。これは、アス●ルさんやカ◆ネットさん、たのめー▲さんなどの通販やネットの世界では難しいサービスですね。リアルヒューマンコミュニケーションだけが成せる業だと思います。また、メーカーさんはわれわれを専門店という位置づけで見てくださっているので、手厚いフォローもあり、量販店さんや、雑貨屋さんとはまたひと味違った専門的な詳しい話も聞けるのもこのフェアの特徴かと思います。
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そして、よくこういったフェアでは無料サンプルの配布の有無でお客様が残念な思いをされることがあるのですが、きちんと商品説明を聞いて頂いて、本当に興味を持っていただいたお客様には、「ほんの気持ち」ですがという思いで、サンプルプレゼントをご用意されているメーカーさんもいらっしゃいます。すごい経費を捻出して頂いて、本当に有難いお話です。その商品を気に入って頂き、われわれのお店に足を運んで頂いたり、われわれの会社の営業スタッフにお声掛けを頂いたりすると本当にフェアを開催していて良かったと思える瞬間です。メーカーさんにご恩返しができる瞬間でもあります。
このブログでは何度も書かせて頂いたと思いますが、20年前には3万軒あった文具・事務用品店は現在では9000軒を割る勢いで減少していっています。社会的要因、営業業務的要因、後継者問題などなど、たくさんの要因はあるけれど、事実として残る部分は「文具・事務用品店の減少」このことです。私は「デルタの思い」としてショップカードの裏に書いていることがあります。
私たちは「文具は文化を綴る道具」であると考えます
私たちは私たちの経営活動を通して
よりよい文化を築き伝えるお手伝いをしたいとかんがえます
そして、より良い文化は良質な精神を育みます。素敵だと思いませんか。
良い文化が生まれるとそこに良質の精神が育まれる。
素晴らしいお仕事だと思いませんか?
お医者様、証券マン、建築士、デザイナー、広告代理店、料理人、レーサー、野球選手、サッカー選手、パイロット、アナウンサー、商社マン、などなど世の中にはたくさんの素敵なお仕事があります。しかし、文具を全く使わない人はいないのではないでしょうか。岩崎俊一さんの言葉を借りると、「ロケットも、文房具から生まれた。」なのです。
ある方が仰っていたのを思い出しました。「前田くん、文具はなぁ、人間が一番長いあいだ使う道具やねんで。車は18で免許とって、せいぜい75歳くらいまでや。携帯電話でもそんなもんやろ。パソコンだって今でこそやけど、それでも小学生くらいやろ。せやけど、文具はペンを握れるようになってから死ぬまで使えるんや。その間にいろんなもんがその人の使うてる文具から生まれるんよ。そんな道具を販売してる俺らって幸せやないかい!?」って。
そうですよね、100人参加のセミナー会場で、「文具を何も持っていない人!?」と聞いて、手を挙げるひとはまずおられません。でも「車持ってない人!?」って聞いたら、多分ぱらぱら手は挙がりますよね。文具ってすごいと思いませんか?昨日のようにたくさんの人々が文具や事務用品を見て、「わ?っ!」って感動してくださっているお顔を拝見していると、文具屋をやってて本当に幸せだと思えるものです。フェアの開催に当たっては1年間の準備はそこそこ大変ではありますが、その大変さの何倍もの「大きな幸せ」を感じた一日でした。
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ご来場頂いたお客様、メーカー様、仕入れ先様、同業者、企画運営にご協力頂きました会社の皆様、チームぶんきょうのメンバー、そして忙しい中、スケジュールを調整して会場に駆けつけてくれた社員、スタッフの皆さんに心から感謝致します。
そして、ぶんぐ博はまだまだ未熟です。きっと「満足できなかった」「不満だらけだった」というお客様やメーカー様、仕入れ先様もいらっしゃることだと思います。もっともっと多くの方々にご満足頂けるフェアになりますよう、これからも大阪文具事務用品協同組合(大阪文協)、「チームぶんきょう」は精進して参ります。
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本当に有難うございました。来年もがんばります!
多謝!
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